
塩化アルミニウム系の代表的な制汗剤であるデトランスα(パースピレックス)を実際に使用してみました。
実をいうと私はデトランスαをもう数年間にわたって愛用しています。
ですからその効果のほどは知っているのですが、ここで改めて検証することでデトランスαが気になっているあなたのお役に立てればと思いレビューしてみました。
- 汗がピタッと止まるっていうけど本当なの?
- 汗のニオイには効くの?
- 使ってみたいけど脇が痒くなるのはちょっと不安…
これらについて、私が体験して感じたことをくわしくレポートしています。
まずは結論を箇条書きで
デトランスαの効果を検証した結果
- ”冗談抜き” でサラサラの制汗効果
- 汗が出ないから嫌なニオイも発生しない
- 個人差はあるが痒みや皮膚刺激がある
- 使い方を間違えると効果が半減してしまう
当レポートの注意点
このレポートは、管理人「のぶ」が個人的に行なった検証、および個人的な感想・見解になります。すべての人に当てはまるわけではないことをご理解ください。
また今回は、汗を抑える効果が数日続く「塩化アルミニウム系」の制汗剤のため、検証も複数日にわたって行ないました。
なお、当サイトご訪問がはじめての方は、まずは以下のページをご覧ください。
デトランスαの制汗効果と消臭効果を検証
以下が検証のスケジュール表になります。
2019年8月26日の夜 (0日目) |
デトランスαを塗った日 |
---|---|
2019年8月27日 (塗ってから1日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年8月29日 (塗ってから3日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年8月30日 (塗ってから4日目) |
出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認 |
2019年9月1日 (塗ってから6日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年9月2日 (塗ってから7日目) |
出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認 |
2019年9月4日 (塗ってから9日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年9月5日 (塗ってから10日目) |
出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認 |
デトランスαは塩化アルミニウムを配合した制汗剤なので、体につけたのは検証前日の夜(8月26日)になります。※汗腺の活動が低下している就寝中につけたほうが効果的なため。
入浴して寝る直前、右肩から右胸、右の脇の下にデトランスαをなるべくムラがないように塗りました(このあとの検証1日目の写真を参照)。
また、消臭効果の検証として、私の体でもっともニオイがきつい「腰まわり」にもデトランスαをつけています。
なお、塗ったのはこの日だけで以後いっさい使用していません。
その後、1日目、3日目、6日目、9日目に部屋の掃除機がけをして汗の出かたを確認し、ひと塗りで効果がどれくらい続くのかを検証しました。
検証1日目/さすが塩化アルミニウム

上の写真は、デトランスαを塗った翌日(8月27日)に検証をおこなったものです。
室温30℃の中、部屋の掃除機がけをしましたが、何もつけていない左胸側とくらべて完璧に汗を抑えているのがわかると思います。
今まで検証してきた制汗剤のなかには、ここまでの制汗効果をもつ商品はありませんでした。
病院が仕入れたり、愛用者が多いのもうなずけます。
検証1日目のデータ
- 実施日:2019年8月27日
- 室温:30℃
- 掃除時間:約40分
検証3日目/まったく びくともしません

続いて、デトランスαを塗ってから3日目の様子です。
1日目とまったく変化がありません。デトランスαを塗った肌はサラサラしていました。
検証3日目のデータ
- 実施日:2019年8月29日
- 室温:32℃
- 掃除時間:約40分
この翌日である8月30日は仕事だったので「緊張すると出る脇汗」を確認したところ、左脇はいつもどおり汗をかきましたがデトランスαをつけた右脇はサラサラ。
温熱性発汗だけでなく、緊張時の精神性発汗もバッチリ抑えてくれました。
ところで、左のワキだけ汗をかくのはなんだかとっても変な感じでしたね。
検証6日目/塩アルの持続性はすごい

デトランスαを塗ってから6日目の検証結果です。
見ていただくとわかるとおり、塗ってから6日たってもまだ汗はでません。約一週間にわたって効果が続いていることになります。
室温32℃のなかで掃除機がけをしていると全身から汗がふき出すのですが、デトランスαをつけた箇所だけは怖いくらいに汗をかきませんでした。
検証6日目のデータ
- 実施日:2019年9月1日
- 室温:32℃
- 掃除時間:約40分
翌日の9月2日は仕事だったので勤務中の脇汗を確認しました。
「さすがにうっすら程度はかいているだろう」と思ったのですが、右脇はサラサラ。繰り返しますが、デトランスαを塗ったのは8月26日の一回きりです。
検証9日目/いよいよ効果が切れ始めた

デトランスαを塗ってから9日目の検証結果です。
右肩や右胸にうっすらと汗染みができているのを確認しました。ということは私の場合、約10日で制汗効果が切れ始めたことになります。
一回塗っただけでここまで続けば文句ありませんね。
検証9日目のデータ
- 実施日:2019年9月4日
- 室温:30℃
- 掃除時間:約40分
翌日の9月5日、出勤時の脇汗を確認したところかすかにですが脇汗を確認しました。
特にこの日はお客さまとのやりとりでとても緊張する場面があったのですが、それでもダラダラ垂れることはなく少し濡れる程度だったのです。
デトランスαは精神性発汗にも高い効果を感じることができました。
なお、記録は取っていませんがこれ以降も汗の出かたを確認したところ、日にちが経つにつれだんだんと汗の量が増えましたので、やはり私の場合は10日前後の効果と言ってよいでしょう。
ここでもう一度、1日目→3日目→6日目→9日目の写真を順番にならべてみます。




デトランスαの消臭効果/汗が出ないからニオイも発生しない
続いてはデトランスαの消臭効果についてのレポートですが、まずは先ほどのスケジュール表をもう一度 載せます。
2019年8月26日の夜 (0日目) |
デトランスαを塗った日 |
---|---|
2019年8月27日 (塗ってから1日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年8月29日 (塗ってから3日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年8月30日 (塗ってから4日目) |
出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認 |
2019年9月1日 (塗ってから6日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年9月2日 (塗ってから7日目) |
出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認 |
2019年9月4日 (塗ってから9日目) |
掃除機がけをして汗の出かたを検証 |
2019年9月5日 (塗ってから10日目) |
出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認 |
消臭効果の検証は、出勤日である8月30日・9月2日・9月5日に行ないました。
私の体でもっともニオイが強い「腰まわり」のうち、右腰だけにデトランスαをつけて仕事に行き、帰宅時のパンツでニオイの確認をしました。

まず8月30日ですが、この日はデトランスαを塗ってから4日目にあたります。
当日、仕事から帰ってきてデトランスαをつけた赤枠部分を確認したところ、いつも感じるツーンとしたニオイがまったくしませんでした。
というかそもそも汗で湿っている感じがないことから、一日とおして汗をかかなかったと思います。
9月2日も同様で、デトランスαを塗っていない左腰からはきついアンモニア臭がしましたが、右腰からはまったくニオイがしませんでした。ニオイの原因である汗自体をかかないのですから、当然といえば当然です。
そしてデトランスαを塗って10日目の9月5日ですが、制汗効果が切れ始めたからかほんの少しだけツーンとしたニオイを感じました。
もちろん左腰ほどの激臭ではありませんが、周りに気付かれない程度のアンモニア臭です。
デトランスαは毎日塗るような制汗剤ではありませんが、ニオイの元になる汗をシャットアウトする効果が強いため結果的にデオドラントの作用も効いていることになります。
【事実】デトランスαは効果が強いぶん「痒い」というデメリットが…

デトランスαに限らず塩化アルミニウム系の制汗剤は、汗を抑えてくれるかわりに「痒みなどの皮膚刺激」というデメリットがあります。
実際、私もデトランスαを塗ると脇の下が痒くなったりチクチクとした刺激を感じました。
ただこれは塩化アルミニウムの濃度にもよるし、肌が強い人/弱い人という個人差にもよります。特に「個人差」というのは実際に使ってみないとわからないのが正直なところ。
ひどい人だと脇の下をかきむしっちゃうほどのようですが、私の場合は仕事ができないとか耐えられないということはなく、生活に支障が出るほどではありませんでした。
それよりも脇汗がピタッと止まることのメリットが大きいため、痒みはそれほど気になりません。
ただ女性の方だと人前でボリボリ脇の下をかくわけにもいきませんから、やっぱり痒みは気になりますよね。
そんなあなたにお伝えしたいこと。それはデトランスαには肌が弱い人向けの「敏感肌用」が用意されているのです。

今回のレビューで使用しているのはオリジナル(普通肌用)ですが、敏感肌用は塩化アルミニウムの濃度が低くなっています。
普通肌用と敏感肌用の塩アル濃度
- 普通肌用…20%
- 敏感肌用…10%
塩化アルミニウム系の制汗剤を使ったことがない人だと、たとえ購入を考えていても「どれくらい痒くなるんだろう…」と不安になると思います。
その点デトランスαは敏感肌用があるので安心ですね。
濃度が低いオドレミンのほうがむしろ痒い!?
デトランスαの検証後、同じ塩化アルミニウム系の「オドレミン」を検証しました。
オドレミンは塩アルの濃度が13%とデトランスα(普通肌用)よりも低いのですが、私の体感としてはオドレミンのほうがむしろ痒く感じました。
これはおそらくデトランスαに痒みを軽減する処方がなされているからでしょう。カルシウムラクタート(乳酸カルシウム)という成分がそれで、痒みの原因となる塩酸と反応して肌への刺激を少なくしてくれるからです。

一方、オドレミンは痒みを軽減してくれる成分が入っていません。この結果、デトランスαよりオドレミンのほうが強い痒みを感じたんだと解釈しています(あくまで私の場合です)
私はずっとオリジナル(普通肌用)を使っていますが、先ほどお話したように耐えられないほどの痒みは感じていません。
また塗り方を工夫することである程度の痒みを軽減することも可能です。
【参考】パースピレックスはかゆい?初めてでも安心の塩化アルミニウム使い方講座
デトランスαが効かない人は使い方が間違っている可能性あり

デトランスαの口コミや感想を見ていると、「私には効かなかった」という書き込みを目にすることがあります。
たしかにいくら効果の強い塩化アルミニウムでも、人によっては効果を感じられないケースがあるようです。
ただ口コミの内容をくわしく読んでいると、合う/合わない以前に使い方を間違ってしまっている方がいるのも事実。
これはとてももったいないなぁと思うのですが、まず大前提として塩化アルミニウム系は他の制汗剤とは別物ととらえてください。
多くの人はドラッグストアなどで買ったスプレーやロールオンを、朝のスキンケアついでに付けていると思いますが、塩化アルミニウムはそれだと効きません。
デトランスαを塗るベストタイミングは「夜の寝る前」です。けっして「おでかけ前の朝」ではないのです。
詳しくは以下のページで解説していますが、要は塩化アルミニウムは寝ている間に作用するものなのです。
【参考】朝?夜?制汗剤をつけるタイミングと一日中におわせない正しい塗り直し方

また皮膚の表面ではなく汗腺の中に作用しますから、たとえ朝シャワーを浴びても効果がなくなることもありません。ワキの下を拭いたり洗い流してもOKなのです。
くわえて汗腺内にフタが作られれば効果は数日にわたって続きますから、他のスプレーやロールオンのように毎日つけるようなものでもないのです。
コンビニやドラッグストアで買える制汗デオドラント剤は、そのほとんどが有効成分としてクロルヒドロキシアルミニウムやミョウバンを採用しています。
塩化アルミニウム系はそれらとは扱い方や効果が別物であると認識しましょう。
【参考】脇汗に制汗剤が効かない!臭いにはいいけど汗が止まらない理由とは?
デトランスαの効果・まとめ
冒頭にも書きましたが、私はデトランスαを数年間にわたり愛用しています。ですから今回の検証結果は初めから予想がついていました。
今回、改めて検証&レポートをして感じたのは、やっぱり制汗効果が飛び抜けているということ。これだけ効果が確実だからこそ美容皮膚科も仕入れるわけです。
消臭についても汗自体が出ないので当然ニオイもしません。
ただ、制汗効果が切れ始めたころは要注意。特にワキガの方は、効果が切れるタイミングを自分なりに把握しておかないと臭い出してしまいます。
唯一のデメリットは痒みなどの皮膚刺激。もっとも使ってみるまでわからないのも事実なので、不安であれば敏感肌用を使うといいです。
うまいことあなたの肌に合えば、もう制汗剤であれこれ悩むことはなくなります。また脇汗パットなど他のグッズを買う必要もなくなるでしょう。
そもそも脇汗パットはブラウスなど薄手の服では透けたりシワが寄ったりして使いづらいですが、デトランスαならこれ一本ですべて解決できます。
なお当サイトではいろんなページでデトランスαの情報を書いていますが、それらを1記事にまとめたレビューページを作りました。
デトランスαのまとめを手っ取り早く知ることができますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。