オドレミン 効果

塩化アルミニウム配合の制汗剤「オドレミン」を実際に使用してみました。

  • どれくらい汗を抑えることができるのか?
  • 汗のニオイには効くのか?
  • 使い勝手はどうなのか?

これらについて、私が体験して感じたことをくわしくレポートしています。

まずは結論を箇条書きで

オドレミンの感想

  • 制汗効果はあるが長くは続かなかった
  • ニオイを消す殺菌成分は入っていない。汗を出さなくしてニオイを防ぐタイプ
  • かなりの痒みを感じた
  • ボトルタイプは脇の下には使いづらい

オドレミンの基本情報

オドレミンの説明

商品の特徴やコンセプト

レトロ感ただよう小ビンに入った塩化アルミニウムの制汗剤。脇の下など汗をかきやすい部分に、指先で直接塗ります。塩化アルミニウム濃度は13%。

基本データ

タイプ ボトル
容量 25ml
発売元 日邦薬品工業
私の購入価格 1,312円
私の購入場所 楽天

全成分

有効成分

塩化アルミニウム(制汗成分)

その他の成分

グリセリン、水

当レビューの注意点

このレビューは、管理人「のぶ」が個人的に行なった検証、および個人的な感想・見解になります。すべての人に当てはまるわけではないことをご理解ください。

また今回は、汗を抑える効果が数日続く「塩化アルミニウム系」の制汗剤のため、検証も複数日にわたって行ないました。

なお、当サイトご訪問がはじめての方は、まずは以下のページをご覧ください。

当サイトにおける制汗剤の検証方法について/汗とニオイをどう確認する?


オドレミンの制汗効果と消臭効果を検証

以下が検証のスケジュール表になります。

2019年9月10日の夜
(0日目)
オドレミンを塗った日
2019年9月11日
(塗ってから1日目)
掃除機がけをして汗の出かたを検証
2019年9月13日
(塗ってから3日目)
 出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認
2019年9月14日
(塗ってから4日目)
掃除機がけをして汗の出かたを検証
2019年9月15日
(塗ってから5日目)
 出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認
2019年9月17日
(塗ってから7日目)
掃除機がけをして汗の出かたを検証
2019年9月18日
(塗ってから8日目)
 出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認

オドレミンは塩化アルミニウムを配合した制汗剤なので、体につけたのは検証前日の夜(9月10日)になります。※汗腺の活動が低下している就寝中につけたほうが効果的なため。

入浴して寝る直前、右肩から右胸右の脇の下にオドレミンをなるべくムラがないように塗りました(このあとの検証1日目の写真を参照)。

また、消臭効果の検証として、私の体でもっともニオイがきつい「腰まわり」にもオドレミンをつけています。

なお、塗ったのはこの日だけで以後いっさい使用していません。

その後、1日目、4日目、7日目に部屋の掃除機がけをして汗の出かたを確認し、ひと塗りで効果がどれくらい続くのかを検証しました。

検証1日目/塩化アルミニウムの効果を実感

オドレミンの効果1日目
▲塗ってから1日目(9月11日)。赤い線で囲まれた部分にオドレミンを塗っています

上の写真は、オドレミンを塗った翌日(9月11日)に検証をおこなったものです。

部屋の掃除機がけで全身から汗がふき出しましたが、オドレミンを塗った部分には汗染みがまったくできていません

右胸側は本当にサラサラで、塩化アルミニウムの制汗効果を実感することができました。

検証1日目のデータ

  • 実施日:2019年9月11日
  • 室温:30℃
  • 掃除時間:約40分

この翌日と翌々日は仕事だったので勤務中の発汗を確認したところ、9月12日はまだサラサラでした。

しかし翌々日の9月13日になると、本当にうっすらですがオドレミンを塗った右胸側に汗を確認しました。汗染みを作るほどではありませんが、手で触れると「なんとなく汗をかいているかな?」程度。

緊張時の脇汗も同様でダラダラ垂れるほどではなく、脇の下が少し湿っているかな?程度の汗をかいていました。

そして・・・

検証4日目/あれ?もう効果が切れはじめた?

オドレミンの効果4日目
▲塗ってから4日目(9月14日)。赤い線は省略しています

オドレミンを塗ってから4日目の様子です。

この頃になると、汗染みがハッキリわかるほどの汗をかき始めました。もちろん、何もつけていない左胸側にくらべればまだまだ頑張っていますが、おおよそ私の場合は3日ほどで効果が切れはじめると考えてよさそうです。

検証4日目のデータ

  • 実施日:2019年9月14日
  • 室温:33℃
  • 掃除時間:約40分

この翌日と翌々日は仕事だったので発汗の様子を確認したところ、やはり日にちが経つごとに少しずつ汗の量が増えていく印象。

緊張すると出る脇汗も同じで、9月16日にはいよいよ汗染みがわかるくらいの汗をかいていました。

検証7日目/ひと塗りで一週間はもたなかった

オドレミンの効果7日目
▲塗ってから7日目(9月17日)。赤い線は省略しています

オドレミンを塗ってから7日目の検証結果です。

もうほとんど決壊しているような状態で、オドレミンの制汗効果は感じられなくなっていました。

検証7日目のデータ

  • 実施日:2019年9月17日
  • 室温:29℃
  • 掃除時間:約40分

翌日の9月18日は仕事だったので緊張時の精神性発汗をワキの下で確認したところ、案の定、けっこうな量の脇汗をかいていました。

以上の検証結果から、私の場合はオドレミンをひと塗りすると3日ほどで制汗効果が切れはじめ、一週間はもたなかったことになります。

ここでもう一度、1日目→4日目→7日目の写真を順番にならべてみましょう。

オドレミンの効果1日目
▲塗ってから1日目(9月11日)
オドレミンの効果4日目
▲塗ってから4日目(9月14日)
オドレミンの効果7日目
▲塗ってから7日目(9月17日)

オドレミンの消臭効果/制汗作用が落ちるにつれニオイも強くなった

続いてはオドレミンの消臭効果についてのレポートですが、まずは先ほどのスケジュール表をもう一度 載せます。

2019年9月10日の夜
(0日目)
オドレミンを塗った日
2019年9月11日
(塗ってから1日目)
掃除機がけをして汗の出かたを検証
2019年9月13日
(塗ってから3日目)
 出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認
2019年9月14日
(塗ってから4日目)
掃除機がけをして汗の出かたを検証
2019年9月15日
(塗ってから5日目)
 出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認
2019年9月17日
(塗ってから7日目)
掃除機がけをして汗の出かたを検証
2019年9月18日
(塗ってから8日目)
 出勤日のため精神性発汗と消臭効果の確認

消臭効果の検証は、出勤日である9月13日・15日・18日に行ないました。

私の体でもっともニオイが強い「腰まわり」のうち、右腰だけにオドレミンをつけて仕事に行き、帰宅時のパンツでニオイの確認をしました。

▲トランクスのお尻側。ちなみにこのパンツは実際にはいたものではなく撮影用です。

結論から言うと、9月13日→15日→18日と汗の量が増えるにしたがって、写真の赤枠部分のニオイもきつくなるという結果でした。

オドレミンを塗ってから3日目はまだ汗の量が少ないため、ニオイもそれほどきつくありません。

しかし、5日目の9月15日になるとパンツの赤枠部分からは強めのアンモニア臭が。

8日目の9月18日はもっとひどく、鼻を刺すような強烈なニオイがしました。当然 汗の量も多くて、帰宅時でもパンツのゴム部分は湿っていました。

ということは、オドレミンで汗臭さを抑えるためには、制汗効果がなるべく切れないように最低でも3日おきくらいの間隔でつける必要があります(あくまで私の場合)。

ただオドレミンにはイソプロピルメチルフェノールなど消臭に直接作用する成分が入っていません

全成分を見てもわかるとおり構成はきわめてシンプルで、汗を抑える成分しか入っていないのです。

オドレミンの全成分は3種類のみ

  • 塩化アルミニウム(制汗成分)
  • グリセリン

ですからたとえ3日おきくらいの間隔でつけたとしても消臭成分が入っていない以上、ワキガなどの強いニオイを抑えるのはかなり難しいといえます。


オドレミンの副作用/けっこう痒くなりました

塩化アルミニウムの制汗剤は、汗を抑える効果が強い反面、痒みやヒリヒリ感といった皮膚刺激を感じることがあります。

オドレミンも例外ではなく、私が検証で塗った部分は痒くなりました

ただ刺激の感じ方には個人差があり、人によっては痒みやチクチクとした刺激に耐えられず使用を中止した、なんてケースも。

私の場合、オドレミンによる痒みは耐えられないほどではありませんが、それでもけっこう強めの痒みに襲われました。

むしろ塩化アルミニウムの濃度が高い「デトランスα」のほうが軽いというのが私の実感です。

これはおそらく、デトランスαが皮膚刺激のことを考えた処方をしているからでしょう。

くわしくはデトランスαの効果レポートを見ていただきたいのですが、オドレミンは先ほど書いた通りとてもシンプルな構成で、刺激を軽減してくれる成分などは一切入っていません

そのため強い痒みを感じてしまったのだと考えています。


瓶入りのボトルは正直塗りにくい

オドレミンは液体がビンに入っているため、脇の下に直接塗ることができません。どうしても一度手に取ってそれを塗りつけるという二段階の作業が必要になってしまうのです。

ロールオンやスティックタイプに慣れてしまうと、ボトルタイプはやっぱり面倒くさいですね。液垂れもしょっちゅう起こりますし。

オドレミンのテクスチャーってとろみがなく、ただの水みたいにサラサラなんですよ。だから液が垂れやすいのです。

また私のオドレミンは開封して数ヶ月たったころ、フタに亀裂が入ってしまいました。

オドレミンのフタに亀裂

今のところ液漏れは発生していませんが、もはや時間の問題でしょう。密封が不完全になれば水分がどんどん蒸発してしまいます。

同じ液体でもロールオンタイプでこんな経験はないため、ちょっと残念ですね。


オドレミンの容器やパッケージ

オドレミンの瓶容器
▲おそらくあなたが想像しているよりも実物は小さいです

オドレミンの大きさ
▲本体容器と単3電池との大きさ比較

オドレミンのビン
▲瓶入りのボトルタイプ。けっこう液垂れします(汗)

オドレミンの評価

制汗効果:★★★★☆
消臭効果:★★★☆☆
コスパ :★★★★☆
使用感 :★★☆☆☆

塩化アルミニウムなので汗は止まりますし、脇の下なら少量で実感できるためコスパはいいですね。

ただ、濃度が低いためか持続性はありません。

効果が切れて汗の量が増えればニオイが発生するので、汗臭さを抑えるためにはこまめに付け続ける必要があります。

それなのに瓶入りのため、手軽に使えるロールオンなどにくらべるとやや面倒。おまけに私の場合は痒みを強く感じたため、使用感はあまりよくない印象ですね。

私のように脇汗が多い人はデトランスαのほうがストレスなく使えるかと。


塩アルだから効果はあるのですがやや使いにくいです