
自分の脇の匂いって、とても気になりますよね?
目に見えないからこそ、「自分がどれくらいの匂いを放っているのか?」「自覚がないだけで本当はすごく匂っているのではないか?」と不安になってしまいます。
ここでは巷でよく言われているTシャツを使った匂いの確認方法を、私が実際に試してみました。
自分の脇の匂いがよくわからなくて不安というあなたは、ぜひ読んでみてください。
まずは結論を箇条書きで
自分の脇の匂いをTシャツで確認してみた結論
- 私の脇は「酸っぱい」系の匂いだと確信できた
- ワキガ臭はしなかった
- 右脇のほうが若干 強くにおった
脇の匂いが気になるけど自分ではよくわからない・・・

そもそもなぜ今回の検証を行ったのかというと、私自身、自分の脇の匂いがよくわからなかったからです。
仕事中に脇汗をかくとシャツの首回りからなんとなく臭うことはあるのですが、はたしてそれが本当にワキからの匂いなのか?ワキだと思っていたけど、実際は胸や首の汗臭さではないのか?
こうした疑問が常にあったからです。
また過去の経験上、自分の脇はなんとなく「酸っぱい」系の匂いだろうな…とは思っていました。
事実、「Ban汗ブロックロールオン・プレミアムラベル」の検証をしたときは、酸っぱい汗臭さを感じましたし。
Ban汗ブロックロールオン・プレミアムラベルの感想とレビュー/謳い文句は強気だが…
こうした ”なんとなく” 感じていた自分の脇の匂いを、改めてしっかり確かめたいと思って検証を行いました。
なぜTシャツを使った確認方法を採用したのか?
よく言われている「脇の匂いの確認方法」には次の3つがあります。
- 脇の下を手でこすって嗅いでみる
- ガーゼやハンカチを脇に挟み、それを嗅いでみる
- 一日着ていた服を脱いで嗅いでみる
このうち1と2はやったことがあるんですけど、正直私はよくわからなかったんですよね。
手でこすっても特に脇の匂いを感じませんでしたし、ハンカチを5分ほど挟んでから嗅いでも無臭でした。
そもそも手はいろんなものに触れていますから、ワキ以外の匂いもついている可能性があって正確とは言えませんよね。
そこで3の「一日着ていた服を脱いで嗅いでみる」方法を採用したわけです。
検証方法の詳細や当日のデータ
Tシャツを使った脇の匂いの確認は、次のように行いました。
検証方法の詳細
- 検証当日の朝はシャワーを浴びず洗顔だけにする
- インナーに半袖Tシャツを着て仕事に行く
- 制汗剤はつけない
- 帰宅後、着ていたTシャツの匂いを確認する
検証当日のデータ
- 検証日:2019年10月9日
- 最高気温:26.7℃
検証に使用したTシャツは以下のものになります。

素材は綿66%+ポリエステル34%。これを作業着の中に着て仕事をしました。
帰宅後、お風呂に入ってからTシャツの匂いを確認。この入浴後というのは、鼻をリセットする目的と、体にまとわりついている匂いに惑わされないためです。
ワキ部分からツンとする酸っぱい匂いを感じた
ではいよいよ検証結果の報告です。
入浴後、着ていたTシャツの匂いを嗅いだところ、脇の下の部分から酸っぱい匂いがしました。

上の写真でいうと、縫い目が十字になっているところがもっとも強く、その周辺もうっすらと匂いを感じました。
鼻にツンとくるようないわゆる「汗臭いニオイ」で、鉛筆やネギのような刺激の強いワキガ臭ではありません。
匂いの強さを言葉で説明するのは難しいのですが、ツーンッ!ではなくツンという感じで(わかりますかね?)、鼻を5cmほど近付けないと嗅ぎ取れないくらいでした。
ここで興味深かったのは、若干ですが右脇のニオイを強く感じたこと。私は右利きなのでそれが関係しているのでしょうか?
あと、ワキ以外のところも嗅いでみましたが胸やお腹、背中については強い匂いを感じませんでした。
背中は少し皮脂臭を感じましたが、お腹部分はほとんど無臭といってよいほどです。

これらのことから、私の脇は「酸っぱい」系の匂いだと確信することができました。
また、他の部分からあまり匂いがしないということは、体の中でも特にワキの下はにおいやすいということの証明でもあります。
腋下のにおいが他の部位に比べて強いのは、腋下に汗や皮脂が十分に供給されるだけでなく、微生物の生育に適しており皮膚常在菌の繁殖に適しているからである。
周囲にどれくらい匂いを放っているかの確認
つづいての検証は、自分の脇がまわりにどれほどの匂いを放っているかの確認です。
これは脱いだTシャツを手で揉んでみて、立ちのぼる匂いを嗅ぐ方法を取りました。

胸の前あたりでTシャツを揉みましたので鼻との距離は20cmくらいですが、先ほど感じたのと同じ酸っぱい匂いを確認できました。
ただ、Tシャツを揉まない限りは匂いを感じ取れないうえ、匂いの強さもなんとなくわかるかな?程度。
さらに実際にはこの上に作業着を着ていたわけですから、周囲の人がこのうっすらとした匂いを感じ取れていたのかは少々疑問です。
結果と考察
脇の匂いには「ミルク臭」や「ぞうきん臭」、「スパイシー臭」などいくつかの種類があると言われますが、私の場合は「酸っぱい匂い」を確認することができました。
検証当日は通勤時の運転中から脇汗をかきはじめ、仕事中もワキの下に緊張汗をかいていました。
また最高気温が26.7℃であったことにくわえ、仕事中に体を動かす作業をしたことから、夏ほどではありませんが全身汗ばむくらいの発汗もありました。
ただ私の脇の下は温熱性よりも精神性の影響が強いため、酸っぱい匂いは精神性発汗によるものと言えそうです。
そして、この酸っぱい匂いが周りにどれくらいにおっているかですが、Tシャツを揉まないと匂いがわからないということは、おそらく周囲にはそれほどふりまいていないと考えています。
ただ、進行形で汗をかいている状況ではどうかわからないですし、汗が蒸発するときに匂いを拡散するのは事実ですので、実際にはもっとにおっている可能性は否定できません。
となると、やはりいちばん確実なのは家族や恋人など心を許せる人に聞いてみることだと思います。
検証の問題点:ワキの匂いというよりも服の匂いではないか?
今回の検証では、脇の下を直接嗅いでいるのではなく、汗を吸って時間がたった服(布)を嗅いでいます。ということは、ワキの匂いというよりも服の匂いを確認していることになりますね。
しかも今回の検証で使ったTシャツは数年間にわたって着古したものですから、洗濯では落とし切れていない蓄積臭も混ざっている可能性が。
ただ服の匂いを確認することについては、いちがいに問題点とは言い切れないのではないかと思っています。
というのも、裸で社会生活を送ることは常識的に考えてあり得ないことですし、仕事にしろプライベートにしろ、みんな服を着て過ごしているはずです。
周囲に放っている脇の匂いは衣類をとおしての匂いなので、このTシャツを使った確認方法に大きな問題点があるとは思っていません。
それにたとえ服の匂いであっても、脇の部分から酸っぱい匂いがしたのは事実ですので、「自分の脇の匂いがよくわからない」というあなたは試してみる価値はあるでしょう。
ただ着古したTシャツを使用したことによって、”その日だけの” 匂いとは言い切れない可能性がありますので、後日改めて新品のTシャツで再検証してみたいと考えています。
2019年11月23日 追記:新品のTシャツで再検証してみた
同じ検証方法で、今度は新品のTシャツを使って匂いの確認をしました。
再検証当日のデータ
- 検証日:2019年10月20日
- 最高気温:26.3℃
使用したシャツですが、まったく同じものの色違い(グレー)を新たに購入。当然、素材も綿66%+ポリエステル34%とまったく同じです。


シャツは検証前に一度洗濯をしました。あとは前回の検証の流れと同じです。
新品Tシャツで自分の脇の匂いを確認してみた結論
- 着古したTシャツのときと同じ「酸っぱい匂い」を確認した
- 右脇のほうが若干 強くにおったのも同じだった
- ただ匂いの強さはやや弱く新品特有の匂いが少し混じっていた

ひとことで言えば、着古したTシャツでも新品でも劇的な違いは感じられませんでした。
ただ、脇の部分を嗅いだとき酸っぱい匂いと同時に、新品の服特有の匂いが少しだけ混じっているのがわかりました。
ということは、やはり前回の検証における着古した服には多少の蓄積臭も含まれていたのだと思います。
服に匂いがついてしまう現象は特にめずらしいことではなく、多くの人が実感しているでしょう。
たとえば、衣替えで昨シーズンの冬服を出したらモワッとした臭いを感じたことがありませんか?
ですから脇の匂い対策は体だけでなく、衣類の洗濯も確実におこなう必要があるといえます。