
緊張しやすい性格だと、人前に出たときの汗が困りますよね?
特に職場での会議やプレゼンでは服にできる汗染みが恥ずかしいし、ニオイも気になるもの。
私も ”緊張しい” なので、焦れば焦るほど脇汗がダラダラと垂れてしまいます。
ここでは緊張すると出る脇汗について調べてみました。対策法もお話していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
緊張して汗をかくのは「精神性発汗」
発汗には3つの種類があるのですが、そのうち精神的な影響で汗をかくことを「精神性発汗」といいます。
発汗の種類
- 温熱性発汗
- 精神性発汗
- 味覚性発汗
1.の温熱性発汗は誰もが知っている汗のかきかたで、暑い夏や運動して体温が上がったときにかく汗ですね。
人間の体というのは体温が上昇しすぎると、きわめて危険な状況になります。例えば、体温計の目盛りが42℃までしかないのは、42℃を越えるということはすでに危険な状態であり、救急搬送レベルだからなんです。
そのため気温が上がって暑く感じると、脳は「汗を出せ!」とエクリン汗腺に指令を出します。この汗が蒸発するさいに体の熱をうばってくれるため、体温の上昇を防げるわけですね。

3.の味覚性発汗は、極端に辛いものや酸っぱいものを食べたときに汗をかくこと。一説によれば、辛さによる刺激を脳が温度上昇と勘違いして起こるのでは?と言われています。

そして、今回の主役である精神性発汗ですが、これは緊張やストレスを感じたとき、不安や焦りを感じたときに汗をかく現象です。
よくある状況としては次のようなケースがあります。
精神性発汗が起こる状況や場面
- 就職・転職活動の面接
- 仕事の会議やプレゼン
- 仕事での電話応対
- 美容院で髪の毛をいじられる
- 彼氏や彼女とはじめてのデート
- 電車に乗ったとき
いずれも「あるある!」ですよね。
私も床屋でのヘアカット、車の運転、職場の会議で発言、たまに乗る慣れない電車、初対面の人との会話、バンドでのライブハウス出演などで、脇汗をぐっしょりかいてしまいます。
この精神性発汗は全身で起こることはまれで、手足や脇の下、顔など限られた部位で発生することが特徴。
当然、家でリラックスしているときには起こらず、人と接している状況、人に見られている状況、人前で何かする状況など緊張時に起こるため「緊張汗」と呼ばれたりもします。
また暑さによる温熱性発汗とは異なるため、季節を問わず冬でも悩まされることが多いのです。
なぜ緊張すると汗をかくのかは解明されていない
なぜ緊張すると汗が出るのか?その理由やメカニズムは、実をいうとまだ解明されていません。
掌蹠(しょうせき=手のひらと足の裏) や一部腋窩(えきか=脇の下) の発汗様式は、コリン作動性交感神経が関与するとともに、情動を反映する精神発汗であることを特徴とし、その責任部位としては前頭葉、海馬、扁桃核ともいわれているがまだ解明されてはいない。
緊張やストレス、不安や焦りを感じると、交感神経が過敏に反応して汗腺の働きを活発にする。
そのあたりは文献や教科書でも書かれているのですが、指令を出す脳のどの部分が関与しているのかはいまだわかっていないんですね。
また、精神性発汗の汗はエクリン腺から出るという意見が大多数ですが、アポクリン腺から(も)出るという意見があったりして、いまいちハッキリしません。

上の画像は花王さんのサイトにあるものですが、精神性発汗ではエクリン腺・アポクリン腺の両方から汗が出ると解説していますね。
ただまあ、くわしいメカニズムはわからなくとも、実際に緊張すると脇汗をかいてしまう経験は、私も含めて多くの人が感じているはずです。
このように↓↓↓

緊張して出る脇汗は臭い?

緊張して脇汗をかくとシャツやブラウスに汗染みができて恥ずかしいですが、汗のニオイだって気になりますよね?
一般的に、エクリン腺から汗が出た場合はいわゆる「汗臭さ」が、アポクリン腺から汗が出た場合は「ワキガ臭」がすると言われています。
私はワキガの自覚はなくて、よく言われる鉛筆のような、あるいはネギのようなニオイは感じません。
ただ、ワキガ臭はしなくとも、緊張して出た汗はなんだかいつもより臭いような気がするんですよね。温熱性発汗でかいた汗にくらべて濃いニオイとでもいいましょうか。ぷ~んとキツイ感じがします。
これもメカニズムがわからない以上なんとも言えないのですが、やはり先ほどの花王さんの画像にあったように、温熱性発汗とは汗の成分が違うからでしょうかね?
あるいは最近になってちらほら目にする「アポエクリン腺」という第三の汗腺が関係しているのでしょうか?
アポエクリン腺~第三の汗腺と呼ばれ発汗量はエクリン腺の7~10倍 | タカナシクリニック新宿
人体はまだまだわからないことが多く、今後の解明に期待ですね。
緊張による脇汗の対策~これであなたもデキる女
このように、なんだかお茶を濁すような記事になってしまいましたが(汗)、たとえメカニズムがわからなくとも対策はできます。
結局のところ精神性発汗は全身で起こるのではなく、ワキの下という限られた部位で起こるのだから制汗剤での対処がしやすいのです。
脇汗パットやインナーでも対応できるのですが、これらはあくまで汗染みを防ぐだけであり、汗が出る前提の対応策です。これではニオイを防ぐことができません。
先ほどお話したとおり緊張して出た脇汗はニオイがきついため、汗を抑えてくれる制汗剤のほうがベストと言えます。
なかでも塩化アルミニウムなら制汗効果が強く、ニオイの元である汗をしっかり抑えてくれるため汗染みとニオイ両方を同時に対処できるのです。
私も月に数回 職場で会議がありますが、今は塩化アルミニウムの制汗剤を使っているため、脇汗を気にすることがなくなりました。
心が緊張してもワキの下はサラサラなので、汗染みやニオイを心配せず自信をもって発言できています。